岡村靖幸 – 愛はおしゃれじゃない |『川島蓉子の「ダサい社長」が日本をつぶす!』

日経ビジネスのコラム『川島 蓉子の「ダサい社長」が日本をつぶす!』の佐藤卓さんの回、読み応えありました。

「未来の世界を具現化するのがデザイン」という言葉、納得です。
デザインするものが日用品なのか、スーパーのチラシなのか、ロゴなのか…
そのデザインが結果を発揮しなければならないタイミングが短期的な未来なのか?長期的な未来なのか?
決定のタイミングによっても選ばるべきデザインは変わってくるのですよね。
組織の中では「目利き」が必要という話もよくわかる。。。。

余談ですが「ダサい」という言葉は何かを評価するときに便利なワードではあるのですが、お手軽すぎて苦手です。
今この瞬間の「ダサい」というのは大してアテにならないと感じることが多い。5年後のダサいは今と全然違うんだろうし。
長期的な結果を出さなければならないデザインや商品を企画するときには、「ダサい」という言葉だけで片付けてしまうのはあまりに思考不足で勿体ない。他のだれかが生み出したものに対して「ダサい」という言葉は使いたくないな…今日もオンライン上を眺めながらそうおもいました。

Joss Stone – Love Me (Luna Park, 2015)

Joss Stone!
HMV渋谷で新作「Water For Your Soul」を試聴して、ひさびさに名前を思い出しました。
すごい綺麗な女性になってる。R&Bの印象が強かったけれど、今回のアルバムはレゲエやカリプソ、インド音楽などワールドな影響を受けているそう。

こちらは2003年16歳のデビューアルバム。
Joss Stone – Super Duper Love

1964年五輪クリエイティブ制作背景を読んで

デザインができることってなんだろう?という問いに興味がある方には面白いコラムです。
1964年東京五輪のクリエイティブがどう作られていったか?
当時もドタバタの中でデザイン的な実験や試行錯誤が重ねられ準備が進んでいったことがよく伝わってきます。

オリンピック・パラリンピックとビジュアルデザイン 
http://tokyo-design2020.jp/vol4/tanaka.html

たとえば1964年東京五輪では、アジア初開催ということから複雑な言語状況を考え、デザイン監修を務めた勝見勝氏がオリンピック史上初となるピクトグラムをつくることを発案したとのこと。
このピクトグラムの話がまさに「デザインの役割」を現しているとおもいます。

大衆的で誰にでもわかる、コミュニケーションを円滑にするデザイン。

今回、佐野氏デザインのエンブレムの「第一印象」にはその要素が欠けていたのかもしれません。通常のロゴ制作であればこの時点で失格と言われてしまうものですが、今回のデザインに関しては、実験的な意味を込めてもう少し展開を見てみたいという期待感が残っています。

「自由自在に変化することができるエンブレム」なんて今迄なかったわけで。
たとえば東京に来られない世界中の人々が五輪をTV又はオンラインで楽しむであろうという想定。その空間では、エンブレムが視覚的におもしろく使えそうだなとか。開会式なんかでも同様。

佐野さんエンブレムがプリントされた公式グッズが欲しいか?と聞かれたら正直NOなんですが…
「新しいチャレンジ」「サービス精神のあるデザイン」という点においては、「無難な日本っぽい、五輪っぽい、祭っぽいデザイン」に落としこんでしまうよりは価値があるという見方もできるんじゃないでしょうか。
最終的に愛されるエンブレムになれる可能性は現状ゼロではないのかなと感じています。
※サントリーの件とは切り離して考えています。

ここでもキーとなってくるのは、エンブレム含め、総合的なアートディレクターが不可欠という事実だとおもうのですが…
勝見氏や亀倉氏のような存在、現在のデザイナー界にはいるのだろうか?

 

Candi Staton – You Got the Love (Now Voyager Mix)

1940年アメリカ出身のソウルシンガー。原曲よりmixが好きというめずらしい曲。

Low motion disco – Things Are Gonna Get Easier

8/5までミッドタウンのデザインハブで開催されていた「日本のグラフィックデザイン2015」 を見てきました。
「静岡新聞」の新聞広告(AD 窪田新氏)好きだなー。

暑いなか表参道〜西麻布〜六本木まで散歩。初めて働いた制作会社が入っていたマンションが懐かしかった。

こちらは2008年の夏よく聞いていた曲。 Low Mothion Discoはスイスのユニットという情報しかなく…最近はリリースもしてないようですねー。 なにしてるのか気になる。

Nina Simone – Just in Time

立て続けにこどもと映画を見ました。

「インサイドヘッド」(原題:Inside Out)

頭のなかの感情たち「ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ」
それぞれ異なる役割を持っているのだけれど、感情の持ち主ライリーを幸せにしたいという想いは皆一緒。
幼少時に頭のなかにある「創造のちから」は、大きくなった時やピンチの時に助けになるんだよというメッセージを感じましたが、さて息子には伝わったかな?
 

「ミニオンズ」

文句なし。UNIVERSALのオープニングの演出だけで笑ってしまった。。
大人の方が笑えるポイントが多いかも。黄色くて真面目でドジで愛おしいミニオンたち。
何語を話しているのか?分かりそうで分からないところがおもしろい。

アメリカでは、公開初日1日だけで4,604万2,205ドル(約55億2,506万4,600円)の興収を稼ぎ出しており、これはアニメ映画史上最高の数字だそう。※数字は Box Office Mojo 調べ
しばらくハマりそう。

過去作では先日Beforeシリーズ(Before Sunrise、Before Sunset、Before Midnight)を一気に見返して…やっぱりイイーと感じました。

こんな風に感じています – 五輪エンブレムについて

五輪エンブレム類似問題。
デザインやものづくりに携わっているか、そうでないかの立場の違いに限らず様々な意見が発信されており、
「日頃デザインをどう捉えているか?」ということがこれだけ表面化される事態は稀有だとかんじています。

7/24にお披露目された五輪エンブレム。
第一印象は1964年東京五輪のエンブレムを意識したデザインなのかな、歴代のエンブレムはポップでカラフルなデザインが多い中、今回のデザインは上品で落ち着いており静的だと感じました。
その後「公式動画」を見て、パズルのように自由自在に変化するエンブレムに感嘆しました。正方形を9等分してデザインされているのは、動的な見せ方に配慮した気遣いと遊び心からなのだなと。
静的にも動的にも対応できるデザイン、そこに1964年のエッセンスが加わっていて、そのバランス感が素晴らしいなとおもいました。

その後類似問題が持ち上がりましたが、制作ストーリーやデザインの構図について理解をしていましたので、2つのロゴはまったくの別物にしか見えませんでした。
オンラインや報道では、擁護する声も批判的な声も沢山目にしました。中にはデザイナー個人を傷つけるような言葉もあり、とても心が痛くなりました。

ひとつのデザインをみて、どう感じるかは個々の自由です。世の中に飛び出したデザインは、賛否両論なにをいわれても文句をいえません。では、デザインにとって正当な評価とは何なのか?
デザインはアートと違い、明確な目的(伝達、認知、売上など様々)があって作られることがほとんどです。評価を数字で証明できるケースもあるかとはおもいますが、感覚値で計られることも多いです。

今回の類似問題については、このデザインが好きだ、嫌いだという感覚値や主観的な意見にとらわれることなく、冷静にジャッジされてほしいと願っています。

以下ニュースサイトに書いたコメントです。

佐野研二郎氏、盗作疑惑を否定 東京オリンピック・エンブレム問題でコメント(全文)
https://newspicks.com/news/1088873/

事前調査が不足していたという意見もありますが、類似画像の検索には限度がありますよね。著名か、そうでないに関わらず、世の中に巨万とあるロゴすべてがオンライン上に存在するわけでもないのです。どうしてもグレーゾーンは存在してしまう。そこをクリアするために国際商標のチェックに時間をかけていたわけで、妥当な照合作業だったのではないでしょうか。

似たものが見つかったから、マイナスイメージがついたから新しい案に変えたほうが良い。果たして合理的でしょうか?別のデザインにして、また同じことが起きないという保証がどこにあるでしょう。
「似ている似ていない」の感覚も人それぞれです。個人的には2つのロゴは別物にしか見えませんし、佐野さんの制作ストーリーを丁寧に読み解けば尚更です。ただこれも私の主観にすぎないのです。
「ロゴなのだから、直感的な見た目がすべてだ。制作背景など知ったことはない」そういった意見もあるかとおもいます。ただ、忘れていけないのは「似ている似ていない」の感覚は人それぞれであり、多数決で解決できる問題でもありません。それ故法的な登録が鍵となってきます。

同様に、「見たこともない」とか「独創的」「斬新」という言葉も、今迄その人がどんなものをどう見て、なにを感じて生きてきたかによって基準が異なるので、デザインの良し悪しを評価するうえでは抽象的な表現になってしまいます。
満場一致でデザインを決定するという作業自体難しいことでしょう。
ただ、今回審査員となった方々はクリエイティブの世界のプロフェッショナルばかりです。そこで決まった大切なエンブレムを、もう少しあたたかく迎えようとする風潮がもっとあってほしいなと…ひとりのちっぽけなデザイナーとしては感じています。

appleのロゴだって、素晴らしい商品やサービスがなければ、ただの影響力のないリンゴです。ロゴやエンブレムは象徴にすぎず、人の想いや行動が募ってようやく愛される存在になるのではないでしょうか。


デザイナー佐野研二郎さんによる、第17回亀倉雄策賞「受賞の言葉」
※いまでも愛される1964年東京五輪のシンボルマークデザインは亀倉雄策氏によるもの

エンブレムの公式動画
映像の後半、動的な見せ方に配慮して「正方形を9等分」して緻密にデザインされていることがよく分かります。

◆2020年東京五輪のエンブレムは亀倉デザインの正統進化
http://www.japandesign.ne.jp/editors/150729-tokyoolympic/